日記

離島の郵便局

昨年私は隠岐の島にお世話になることがありました。
隠岐の島は4個(5個)の島で構成されていて、その島の間のフェリーは1日に1・2便しかありません。それでも日本はすごい国だから、新聞も 郵便も宅急便も、天候がすごく悪いときには遅れることがあるものの数日後には島の端まで届きます。

赤道直下にエクアドルというところがあります。その領内にあるガラパゴ ス諸島は19の島で構成され、2つの島に本土からの航空便があります。それも週何回あるのか程度です。

このガラパゴス諸島の中のフロレアナ島のポスト・オフィス湾には、無人 の郵便局が存在します。郵便局とは名ばかりで木製のポストが置いてある簡素なもので、手紙を回収にくる郵便局員もいません。
このポストは、海賊船の時代が終わり捕鯨船の時代に入った18世紀末ごろ設置されたとされ、船乗り達がこのビーチに樽を置いて郵便を投函して おくと、立ち寄った別の船が自国宛ての郵便があれば持ち帰って届けたのです。今でも観光客が真似てこの郵便局に手紙を残し、残した数だけ自国 宛ての手紙を探して持ち帰り、帰国した際に切手を貼って送る慣習になっています。
こんな素敵でアナログな連絡ツールがまだ残っているのはうれしいかぎりです。ガラパゴスから何か月後、いや数年後に手紙が舞い込むこともある のでしょうから。

(参考)ガラパゴス諸島のうんちく

チャールズ・ダーウィンが測量船ビーグル号に乗船し進化論の着想を得ることになった航海で訪れたことは有名である。島には彼を記念した研究所 「チャールズ・ダーウィン研究所」が1964年に開設され、現在でも、野生生物の保護・調査に当たっている。そして、ガラパゴス諸島は、1978年に世界遺産(自然遺産)として登録された。2001年には、ガラパゴス海洋保護区も含めた登録となった。
1990年代以降、航空路や横断道路が建設されると欧米を中心に観光客が訪れるようになり、環境破壊も深刻になった。今ではダーウィン研 究所や国立公園管理事務所の設置、世界遺産への登録、観光客に対するナチュラリストガイド制度などの厳重な自然保護対策を講じている。観光客は、足元を洗ってからでないと上陸させないほどの保護体制を取っているが、未だ存在する海賊の食料のために入植されたヤギや、近年の エルニーニョ現象など問題もある。
ガラパゴス諸島はいわゆる海洋島であり、大陸と陸続きになった歴史を持たない。そのような島では、在来の生物は飛来したか海を渡って漂着 したものの子孫に限られる。すなわち多くの各大陸とは隔絶された独自の進化を遂げた固有種が見られることが多い。ほ乳類と両生類を欠くな ど、生物相にははっきりしたゆがみがあり、その代わりに生存する種群には適応放散が著しい。特にゾウガメがこの島の名の由来になったよう に、大型のは虫類が主に存在する。有名な動物はガラパゴスゾウガメとガラパゴスリクイグアナ、ウミイグアナなどである。変わった形状の固 有種の鳥類も多い。

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