日記

生きるビンテージ

 先日マンションの買い替えを考えていて、中古マンションを見る機会があった。今まで母と私と1戸ずつ上下で同じマンションに住んでいたが、母が施設入所をしたので、1戸に家をまとめて経費削減のつもり。ただ中古マンションを買うのは初めてで、専門の業者がクリーニングをしたとしても、やはり前住人の生活の跡が何となく気になる。なぜここを出たのか、実は隠された怖い逸話があるとか・・そんなことを言ったらきりがないか。中古は中古。そりゃ新築に勝るものはないが、広くて価格的に満足いくものなどあるわけはない。

 一つとても気になった物件。築32年。うちの娘と同じ年。ここは完全リフォームをされている。前住人がセカンドハウスとして使っていて、台所や床を贅沢なつくりにして多様である。中に入ったら、完全に騙された!古いマンションなのに、これは新築ではないか。業者によって家具調度品もディスプレイされていて、購買欲をそそる。まるで、いきなり中年のハンサムな男性を紹介された(?ちとちがう)ような気持ち。でもよく考えると、中央配管の劣化(=動脈硬化・大動脈瘤)、建物そのものの基盤・構造劣化(=心不全・不整脈)はないのかなど、見た目が良いと気にならなくなる。どっかに水漏れ(=失禁)があるかも・・いやいや話が落ちすぎだが、このマンションは昔からこの地区に根づくブランドマンションなのである。32年前と実はほぼ価格が変わらない。これぞビンテージ!!そしてまだまだ引き合いがあるということはミイラになることなく「生きるビンテージ」なのだ。

 ああ、こんな年の経過をとりたいなあと、自分に置き換え。でも今の私。リフォームしても美魔女になれるか、それで勝負できるかといわれると思わず・・・。でも、1年1年中身なら磨けるかも。そして、「ビンテージばばあ」になっておいたら、白馬のおじいさんにお声かけ頂けるかもしれません。ということで。

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