子宮内膜症
子宮内膜症とは、本来子宮内部にのみ存在する粘膜細胞が、全く別の場所で増殖してしまうという、良性ですが進行形の病気です。病巣が骨盤内の臓器のダグラス窩、卵巣などによく発生します。子宮の平滑筋の中に発生することも多く、この場合は子宮腺筋症といい子宮内膜症とは区別した扱われます。卵巣にできた場合はチョコレートのう腫とよばれます。

症状


治療方法
子宮内膜症にかかった患者さん全員に治療が必要というわけではありません。痛みなどの生活に支障がでるような自覚症状がなく、不妊治療を希望しない場合などは必ずしも治療の対象にはなりません。治療法は、病気の進行程度や自覚症状、年齢、不妊といった患者さん一人一人の状況にあわせて選択されます。
薬物療法 |
臨床的な診断で治療が開始できます。また手術ほど体に負担がかかりません。 |
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手術療法 |
手術療法は不妊に対して治療効果があり、治療後に再び症状がでるまでの期間が長いのが特徴で確実な診断ができます。ただし、逆に手術によって癒着や不妊を強めることがありますので、慎重な判断が必要です。 |