尿のトラブル

加齢による筋力の低下・自律神経の不良により起こります。強い肥満や痩せも副因になります。

分類

切迫性尿失禁

強い尿意を感じて我慢ができずに漏れてしまう。

腹圧性尿失禁

咳やくしゃみなどお腹に力がかかった時に尿が漏れる

混合性尿失禁

切迫性と腹圧性の両方の状態がある

過活動膀胱

尿意切迫感が必須で頻尿と夜間頻尿をともなう(尿失禁はなくてもよい)

治療法

加齢変化で起こっているものの多くは治療による改善はあまり望めません。

  • 行動療法骨盤底筋訓練(体操) 膀胱訓練(尿をできるだけ貯める練習)
  • 薬物療法抗コリン剤 女性ホルモン製剤など

薬物療法は効果に個人差があり効かない方も多くあります。
腹圧性尿失禁の場合は手術による治療効果が高いといわれています。

膣・外陰のトラブル

女性ホルモンの欠乏によって起こります。

分類

萎縮性(老人性)膣炎

症状
  • 茶色帯下・血性帯下
治療法
  • 膣剤・内服薬

萎縮性(老人性)外陰炎

症状
  • ヒリヒリ・違和感
治療法
  • 塗布薬

外陰掻痒症

症状
  • かゆみ
治療法
  • 塗布薬

子宮膀胱脱(骨盤底筋症候群)

高齢になって骨盤をささえる筋肉が弱り、子宮もしくは子宮と一緒に膀胱や直腸が下がってくる状態です。

治療法
  • 軽症骨盤底筋体操
  • 中等症ペッサリー(膣内装着リング)
  • 重症手術(紹介)

当院ではペッサリーをその方に合ったサイズと使用法で保存的に治療します。可能な限り自己挿入法を推奨しています。骨盤底筋体操の指導もいたします。