私は毎年10月の連休は北アルプスと決めています。
いつもはソロ(一人で山に登ること)で行くのに、今回は山の初心者にきれいな景色と山の素晴らしさを教えたいと半ば強制的にすすめて、3人での旅になりました。
私が一応リーダーで、あとは男性です。
いつもは上高地経由で涸沢を経て北穂高岳か奥穂高岳に登りますが、毎年この紅葉のゴールデンルートは大変混雑します。
なのであえてそちらをはずして槍ヶ岳はじめ穂高連歩の眺望が最高といわれるいわゆる裏銀座を行くことにしました。
深夜バスで金曜に大阪を出て、早朝上高地に到着。
天気はまだ降っていないだけラッキーですがかなりやばいかんじで、天気予報もよくありません。
朝6時過ぎ、上高地バスターミナルをスタート。
梓川のほとりの平坦な山道を明神、徳沢までいき、徳沢でソフトクリーム、コーヒーなどで休憩を取り、たくさんの紅葉目当ての登山客から離れて、蝶が岳方面へ。
急坂をのぼりはじめると、雨が少しずつ強くなってきます。
雨具をしっかり着込み、ザックカバーをしていざ蝶が岳頂上へ向かいます。
風も強くなり、みんな無言、立休憩を少しずつ入れながら4時間かからず蝶が岳山頂へ到着。
でも、この時点で、風と雨と霧で全く周囲の視界がない!本日泊まる予定の蝶ヶ岳ヒュッテが全く見えてきません。
寒さと雨風とホワイトアウト状態にやや危機感つのる数分。
連れの男性がおぼろげにみえるヒュッテの方向を示す指示柱を発見。
それを頼りに進むと見えてないだけですぐそこに建物が。
やっと中に入ってホッとすることしばし、外の風は20㎜と表示されていました。
ストーブの火と温かい食事と着替えで早めに到着してよかったと実感。
次々に入ってくる登山客は皆大変な思いをしてたどり着いてきます。
風雨と霧がどんどん強くなるので、低体温、貧血、高山病と様々な感じでぐったりとなる人も少なくなく、夕ご飯の時間には小屋が飛びそうな天候でした。
我々は、自炊して少しビールや焼酎のお湯割りをのんで早めの就寝です。
明日の朝の天候次第では、下山も考えなくてはなりません。
夜中ずっと嵐の音が耳につきます。
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