9月シルバーウイーク3日間でまたまた秘境の旅に行ってきました。
出発2日前に鬼の攪乱か風邪から肺炎になり発熱、ゴロゴロ、ジュルジュルという音のする喉と鼻の状態ながら何とか解熱したので出発。
今回は屋久島縦走で最高峰宮之浦岳登頂を果たしテント泊、下山で縄文杉を通るという1日10時間は歩くハードなトレッキング兼登山を予定しました。
台風16号とかいうやつが向かってきている中でさてどうなることやら。
1日目は伊丹から小さい飛行機で屋久島空港へ、直行で楽な旅。
でかい屋久島縦走のためのリュックは飛行機の荷物室に預けて、まあ1時間半のフライトとおもいきや、
着陸直前「当機は只今着陸態勢に入りました。テーブル、いすをもとの状態に戻し~」の定番のアナウンスから10分か15分後、
島の景色がだんだんはっきりしてもう着陸と思った瞬間、なぜか飛行機は地面から上がっていき空のほうへ……
「只今当機は着陸を試みましたが、天候の影響で視界が悪く着陸を中止し、天候の回復をみて再度試みる予定です」のアナウンス、上がったり下りたり、雲の中での揺れと旋回で気分は明らかに良くない。
そうしてまた数十分後再度トライするというアナウンスとともに機体は下降。
飛行場はまだ見えないが、島の町並みが見えてきたのでそろそろ降りるぞ、と緊張してきた瞬間、
また「当機は再度着陸を試みましたが、視界が悪く着陸することができませんでした。しばらく旋回して天候の回復を待ち~」のアナウンスの数分後、
「当機は給油のため鹿児島空港にもどることになります。給油後再度屋久島に向かいます。お急ぎのところ~」という信じられないCAのお姉さんの声。
揺れと、どうなるんだという気持ちでやや顔色が悪くなっている感じがありました。
そして鹿児島着陸のとき台風の影響かかなり揺れて、しっかり酔いました。
エチケット袋のお世話にはなりませんでしたが、飛行機は狭くトイレも1個。
鹿児島で降ろしてもらって背伸び、深呼吸、軽食と飲み物休憩位できるかと思いきや、
「安全と航空上の取り決めからお客様は当機から降りることはできません」ということで、冷房のききが悪い機内で長いトイレの列に並んでことを済ませると、給油が終わってまもなく離陸。
それから先は語るも恐ろしい体験でした……もう1度着陸トライして失敗、再度旋回待機してトライして失敗。
そして3回目にもう死人のようになった私を無事屋久島に降ろしてくれたのです。
5回もトライしてめげなかったパイロットさんに、乗客は惜しげもない拍手をおくりました。
というか、落ちなかった、なんとか来れたという安堵の拍手ですけど。
降りて分かったことが3つ。
- 屋久島空港は管制塔がなく、あくまでもパイロットの目で降りる有視界飛行方式であること。
- 普通は2・3回のトライであきらめて鹿児島空港に着陸して降ろされることが多い。
- 空港が小さいので機体の保管ができず、一台降りたらそれに乗って鹿児島方面に行くフライトになる。
すなわち降りてくれないと、帰る便が出来ない。
こんな大変な目をしていく島だったのです。
石垣も宮古島も管制があってこんな経験したことなかったものなあ。
ということで5時間の空の旅から第1日目はスタートしました。
その日は明日からの屋久島縦走2日間(最高峰宮之浦岳登頂と縄文杉経由白谷白水峡)にそなえてペンション素泊まり。
ペンションの方に隣の居酒屋を紹介されたので、夕飯時までに明日からのガイドさんと最終打ち合わせです。
台風16号が宮古島までやってきていて、私は肺炎ということで、もっと楽な安全なコースを紹介されました。
仕方なく納得し電話を切りましたが、やはりせっかく来たのにという気持ちが高まり、再度電話。
明日天候見ていけそうなら予定通り行きたいと嘆願。
交渉の末それでのんでいただき、心穏やかに居酒屋へ。
外の天候はますます怪しく雨が落ちています。
居酒屋では、トビウオ料理と鯖、近くで取れたという数種の魚の刺身をいただきました。
海に囲まれた地域の割に、刺身の色が悪いのに疑問がありましたが、なにせ三岳(日本でも有名な焼酎)の産地。
現地で現地の三岳を地の水で割る!これはやはり至極で、明日の強行もわすれ、5杯いただいて帰りました。
続く…
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