子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍です。20代~50代の性成熟期に発症します。悪性化はまずありません。閉経後はエストロゲン(女性ホルモン)の分泌低下にともなって縮小していきます。小さいものを含めると性成熟期の女性の約三分の一にみられます。無症状のものはよほど大きいものでなければ、必ずしも手術の適応にはなりません。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、本来子宮内部にのみ存在する細胞が、全く別の場所で増殖してしまうという、良性ですが進行形の病気です。病巣が骨盤内の臓器のダグラス窩、卵巣などによく発生します。子宮の平滑筋の中に発生することも多く、この場合は子宮腺筋症といい子宮内膜症とは区別した扱われます。卵巣にできた場合はチョコレートのう腫とよばれます。

子宮腺筋症

子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉の中にできる病気で、子宮の筋層が分厚くなったり腫瘍になったりします。女性ホルモン・月経が増悪因子です。不妊症を起こすこともあります。

卵巣腫瘍

卵巣に発生した腫瘍で良性(卵巣嚢腫)と悪性(卵巣がん)があります。

悪性疾患

婦人科で扱う悪性疾患(がん)は子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどがあります。治療については他院の紹介となります。