日記

お盆休みのアルプス紀行

この夏も高校時代の友人と2人で3泊4日の登山へ行ってまいりました。
今回はキレットを通る少し危険な部分のあるコースを選択。
天気によってエスケープルートも用意していましたが、1日目の天気がまずまずなので、予定のルートに入ることにしました。
1日目は白馬駅(八方)から唐松岳に向かい、唐松頂上山荘に宿泊。
お盆の休日で部屋は混んでいたとはいえ、天気予報が悪かったためか、全く問題なく眠れる程度の混雑具合で助かりました。
我々2人は縦走といって、大きなリュックを持って次の山、次の山へと進んでいく登山パターンで、次の日に長時間の歩行と鎖場を予定している緊張全日の我々とは違い、同室のほとんどの女性は、ピストンで元のルートをたどって下山する軽装備の人たちだったので、消灯9時のあとも、星を見に行くだの、山小屋のルールがよくわかっていないのか、夜中出たり入ったりで、睡眠をそがれました。

次の日は朝5時出発で、本日の目的地白馬岳まで8時間以上の行程。
特に午前中は緊張を必要とする岩場を超えなくてはならないので、技術的にレベルが高い私の友人がに先導してもらって、足場の確保の仕方や鎖やロープの持ち方などを見て進みました。
稜線歩きはとても素晴らしい景色が見られ、夕方まではたまにガスがかかるが、薄曇りと弱い日差しがあり、満足できる行程でした。
夕方、やっと白馬頂上山荘に到着したところ思いのほか人が少なくびっくり。
もう一つ近所にある白馬山荘は日本一大きな山小屋と聞いていましたが、本当に見た目も大きく立派で宿泊客も多いように思えました。
10度少しのうすら寒いなか、無事到着を祝ってビールと柿ピー、ジャガビー、枝豆などで休憩し、5時半からビュッフェ形式の夕食(山小屋なのにとても野菜が多くておいしかったです)で、個人の好みと食べる量が違うのに対応するなんて山小屋としてすごいなあと、感謝感激。
食後はまたすこしお酒を楽しんで9時に消灯就寝。
なんと部屋は二人だけでとてもぐっすり眠れました。
次の日起きて朝5時出発の時確認したら外は怪しい空とガス。
天気予報も本日午後から雨ということで、この日も7・8時間の長時間の行程を立てていたが、変更してエスケープルートで次の目的地に向かいました。
午後から大した雨にはならなかったのは助かりましたが、湿地帯でどろどろの足元で「人間ムツゴロウ」の気分でした。
午後2時過ぎには最後の山小屋、蓮華温泉山荘に到着。
ここは自然の温泉が山荘の裏の山にあり、5つの外湯に入りに山を登っていくところです。
もちろん内湯もあるが、60歳前のババア2人は脱衣場もない、外湯に入るべく山を登って、入浴を決行することにしました。
友人はかなり躊躇していて、「私はいくら歳とはいえ、何の囲いもない外で真っ裸になって風呂に入ることは人生においてはじめてだ」などと言っていました。
なんやかやといいながら、湯に入るまでは良かったが、出ようと思ったら人が来るの繰り返しでもうすこしでのぼせて医療のお世話になるところでした。
びっちゃんこにぬれたまま裸足で登山靴をはいて、下着だけでまた下山、かなりワイルドな生活を体験できました。
そして内湯できれいにして夕食、また9時消灯でぐっすりと疲れを癒やします。
次の日はもう帰る日、朝5時に山荘の周辺の遊歩道(といいながら2時間半の登山道)を一周すべく、鳥の声を背にスタート。
思いのほかハードなルートでした。
終わりに近づいたときまず間違いなく「熊」が木を揺らす大きな音にびっくり、飛び上がり、「森のくまさん」を大声で歌いながら慌てて山荘へ。
そして金沢周りで神戸に向かいました。

しかし、あっというまの4日間。
全く環境や価値観の違う人間ががっつり一緒に生活するのはなかなか喧嘩(もめごと)も少なくありません。
相方が本気で怒っているか、許してくれているのかもわからないが、こっちも大抵怒っていたりもします。
ただの旅行だとそうでもないと思うが、命がけのスポーツを一緒にするので言うことも多いです。
「てめー違うだろ」というような○田真○子さんの叫びが心の中で行きかい、
私はストレートなもので相方にかなりいろいろと耳障りなことを言ったと思います。
この4日間は水に流して、また来年も一緒に山に行けることを願っています。
ごめんね、Fさん!

  

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