2018/9 燕岳―槍が岳 表銀座縦走 ソロ(一人歩き)
9/21大阪の地を深夜バスで出発。
<第1日目 中房温泉登山口―燕岳―大天井岳(荘)> 行動時間7時間半
9/22朝5時、天気予報通り雨の穂高駅。
登山口中房温泉までタクシーで行き、6時半から燕岳を目指します。
雨はしっかり落ちてきているので、レインウエアとザックカバー、ゲイターなどでしっかり防御して登り始めます。
予想登頂所要時間4.5時間。
日本3大急登と言われているだけあり、急坂が続きます。
林道なので霧も邪魔して見晴らしは悪く、ともかく我慢のもくもく登山。
あと3分の1のところにある休憩できる合戦小屋についたときには、汗か雨でか体はびしょびしょ。
長い休憩は体が冷えるので、ホットミルクとドライフルーツ、チョコを食べたら、またすぐに歩き出しました。
11時前にやっと燕岳頂上の手前にある燕山荘に到着、
防水のレインウエアが意味を感じないくらいインナーが濡れていたので、
すぐに着替えてストーブで体を温め、本日の山小屋、大天荘に向かいます。
雨はましになってきたが、ガス(霧)が深く、10度もない環境では歩いていることが保温につながります。
燕岳から大天井岳までは約3時間の行程。
晴れていれば稜線歩きの為、北アルプスの山々の景色が美しく眺めながらの旅になるはずでしたが、
今回は足元に注意しながら、稜線に吹き付ける風に自分を守りながら歩くという行程となってしまいました。
この道はしっかりしたルートの為、道迷いの心配はありません。
ただ、あまりの天気の悪さに、コース上には連休とは思えないくらい人の姿は見えません。
ガスのせいで視界が悪いせいもありますが、山の独りぼっちは本当に孤独です。
孤独に耐えながら歩いていると最後の1時間は視界が割と開けてきました。
目標となる大天井岳も近づいているようで、13時過ぎ「あと500mで大天井荘」の表示が見えてきました。
「ああもうすぐだ、ビールとカレー」と言いたいところですが、寒いのでホットミルクと甘いものも食べたいなあと思いながら歩きます。
しかし登りのガレ場で距離が縮まらない。残り400m、300mとの表示が励みになるというより落胆につながる辛さです。
前を歩く男性もため息ばかりで、思わず後ろから「長いですねえ」と声をかけたりして気持ちをごまかしながらやっと到着。
山小屋で昼休憩後、部屋に案内されました。
本日は連休なので混雑し、最悪一つの布団に二人というのもを覚悟していましたが、布団を一人で確保できそうな話を聞いてほっとしました。
大天井岳へは往復10分なので頂上に行ってきてそのあと着替えをしてようやく体が乾きました。
夕方には天気も回復し、雲海ときれいな日の入りを見ることができ、最高の気分です。
ここの山小屋とテント場は見晴らしは素晴らしく、天気さえよければ毎回絶景を楽しめます。
今日の夜の星空も美しいだろうと期待しながら夕食へ。
山小屋の夕食は早く、17時からが通常。
ここの夕食もまた山小屋としてはとても手が込んでおり、
メイン料理を肉・魚で選べるのです。
この日のメニューはサバの味噌煮+カレー風味のラタトゥイユ、山盛りのキャベツとマカロニサラダ、ジャガイモのソテーがつけあわせに加え、名物の大鍋で炊いた野菜たっぷりの芋煮汁はけんちん汁風で、芋、豆腐、根菜類、ネギがゴロゴロ入っています。
これがなんとお代わり自由。
それと炊き立てのおいしい白米が一日の疲れた体に染み渡る。
当然ビールも頂きました。
食後荷物の整理や明日の準備をして、この山小屋の夜のお楽しみ19時からのランプのBARが食堂で開店するのを待ちます。
そしてランプだけの明かりで、同部屋の女性たちとおしゃべり。
皆さんは手作りチーズケーキとお茶、私は当然マイおつまみとスイスワインをグラス2杯をいただき、21時消灯に備えます。
歯磨き後外の星を眺めていたのですが、寒いので急いで部屋に入ると、あっという間に深い眠りに。
朝は山の鉄則、早立ちのため4時にはもうみんなが動き出すので、しっかり寝るぞというわけで、おやすみなさい。
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