日記

新型コロナウィルス

コロナ感染症が全世界を恐怖に陥れて4か月が過ぎた。
マスクをしていないと何となく居づらい状況は続いているが、一時は神経質に何でも拭いていたが、自分の中で他の菌と同じように感じられるようになったのか、過度にすることはなくなった。
手洗いも一時より普通になっている自分がいる。
そもそも、空気感染はしないといいながら、小さな飛沫は2メートル以上飛んで10分以上漂うとか(エアロゾル感染)がまことしやかに語られる。

毎年流行るインフルエンザもウイルス性の風邪も同じなのに・・。

科学誌「液体の物理学」に掲載されたこの研究によれば、人が咳やくしゃみをすると、唾液は飛沫となり、次に湿気をふくんだ温かいガスの雲のようなものになるという。
これによると唾液の飛沫は6メートル飛ぶこととなり、45分漂うらしいと論文は述べている。

知らないことは幸せなことで、第一類感染症といわれる感染力の強い疾患のなかには、コロナよりはるかに感染力の強いものがある。
有名なものでは麻疹(はしか)だ。
大人でかかると脳に障害が起きたり、死に至る。
一部の年代層では抗体を持っていない人も多くあり、予防接種を呼び掛けているが、世間の人はあまり意識していない。
風疹も奇形や難聴を起こすことから妊娠可能年齢の人は神経質にならなければならないが、これもコロナよりはインパクトが弱い。

私たちは、そもそも、細菌、真菌、ウイルス、原虫など・・さまざまな人間に害をおよぼすと考えられるものと共存している。
そして、その悪者たちと一緒に生活することで、免疫力を獲得し、防衛するシステムを体に持っていて、それらと戦って勝つことができる。
小さい子供たちは全く免疫のない状態で生まれてきて(母親から獲得し免疫のあるものもある)いろんなウイルスや菌に暴露されて、成長する。
その時には高い熱を出すなど、体にいろんな症状が出る。
熱はウイルスの働きを弱める自己防衛でもある。
人間はうまくできている。
ただ戦いに必ず勝てる力があるとはいえず、抵抗力がなければ、過去には、負けて死ぬしかなかった。
現代では、薬というものがそれを援助してくれることができるようになってきたし、またワクチンという弱く感染をおこして、その病気に対する抗体を前もって作り、病気から守ってくれるものまで登場してきた。

今回のコロナにはそれがまだない。
だからみんな怖がるわけだが、日本における感染率は非常に低く、最も多かった時でも東京で10万人に4人だ。
一般的な衛生手技で普通の生活の人はたいてい感染しないはずだ。
昔ペストが流行ったころは、進んだ医療もなく何百万人の人が全世界で亡くなった。
そのために食物を作るいわゆる農業を担う人もいなくなり農地は荒れ果て、家畜をかう人が急速に増えた。
そして人間は肉や乳、卵などのたんぱく質をたくさんとるようになり、急速に寿命が延びたという。

パンデミックの後は、想像ができない人間の、そして文化の、産業の変化が起こることは間違いないらしい。

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