2015年の人口動態統計(厚生労働省)によると一人の女性が生涯に産む子供の数は2年ぶりに上昇して1.46となったそうです。
この背景には30歳代~40歳代前半の出産の増加があります。
平均初婚年齢は女性29歳、男性31歳。第1子出生時年齢は30.7歳。
そして30から34歳の出生率の伸びは大きく、40歳前半は不妊治療の貢献が大きいと言えるでしょう。
また、双胎などの増加もあり、出生数も5年ぶりに増加しています。
15歳から49歳の女性の人口が減っていることから少子化には歯止めがかかることはないだろうといわれている中、 この結果は、ほんのすこしですが母子対策や保育環境への改善に光がさしてきているといえるのかもしれません。
外来診療をやっていると、結婚した後に仕事を辞めない人と、仕事をしながら妊娠・出産をして退職せず産休を取って元の職場に戻る人は20年前と比べて明らかに増えたというか、当たり前になってきていると感じます。
これほど時代の変化が顕著に出ている現象はないですね。
これは日本に限らず世界中の先進国で同様のことが起こっており、まさしく時代の変化です。
子供を産むためには、経済的な面、育てる環境どちらも大切ですが、夫の意識と協力が最も大切だと思います。
しかし出産より前に、結婚そのものがめんどくさい、束縛がしんどい、自分の稼いだお金は自分のために、そして自分の時間は自分のために使いたいという個人主義の人間の増加は、 先進国であり、文明が発達する限り誰にも歯止めはかけられないような気がします。
ただ、結婚しても、お互いのすきなお互いの意思を尊重して譲り合えさえすれば、心地よいパートナー関係で生活することができるはずです。
お互いの工夫でどうにでもなるものだからこそ、結婚も、出産もそして一度は経験してみてもとアドバイスしたいです。
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