月経困難症
月経痛は多少だれにでもありますが、
痛みが生活に支障がある場合を月経困難症とよびます。
月経困難症は、「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」とに分けられます。
機能性月経困難症
「機能性月経困難症」は、若い女性の場合はほとんど子宮がまだ未熟で血液を外へ排出するために子宮が過剰に収縮することが大きな原因といわれており、出産などを機会に症状が軽快することが一般的です。
器質性月経困難症
「機能性」が病気のない月経困難症であるのに対して、「器質性」は子宮内膜症や子宮筋腫の病気があるために月経にともなう苦痛が強いものをいいます。
治療法
原因によって異なります。
– 鎮痛剤
– ピル/LEP
– IUS
– 黄体ホルモン療法
– 偽閉経療法
関連情報
⇒ピル(OC)について医療用に保険適応のものもあります。
⇒子宮内黄体ホルモン放出システム(IVS)保険適応です。
月経不順
基礎体温をつけると、治療の必要があるのかどうかがわかります。ルナルナへのリンク
無月経
18才までに一度も月経にならない原発性のものとストレスやダイエットが原因の続発性無月経があり、ホルモン治療や漢方治療が必要な事があります。
月経周期異常
正常の場合25~38日周期といわれています。年に3~4回不定期にしか月経がこないとか、20日以内の周期で頻繁に月経がくる場合、ホルモン検査後治療を考慮します。
無排卵性月経
月経はあっても排卵がない場合で、基礎体温が一相性で低温ばかりです。年令によって排卵をおこす治療やホルモン治療を行うことがあります。若年の場合はホルモン中枢の成熟を待ってみることも多いです。
基礎体温について(ルナルナの該当ページへのリンク)
治療法
基礎体温をつけて、無排卵かどうかで治療の必要性を診ます。ホルモン検査や、ホルモン療法や、薬物療法を行います。
月経前症候群(PMS)
月経前に体や精神状態に変調をきたすことを言います。
多少だれにでもみられるが症状が日常生活に影響が出るようになると、この病名と考えてよいです。特徴としては排卵日以後から月経開始直前にしかみられず、月経開始とともに正常にもどります。カフェインや過度の糖質・脂質摂取が症状悪化につながります。
身体的症状
むくみ、だるさ、食欲低下・後進、下腹部痛、便秘
精神的症状
イライラ、おちこみ、無気力、記憶・集中力低下
治療法
低容量ピル(OC/LEP)の利用、抗ウツ剤などで症状の軽減ができます。