コラム

不急の119番

全国の救急車の出動件数は10年連続で増加し、今後高齢化とともにますます増え続け2035年ごろピークを迎えると試算されています。119番通報の中にはかすり傷や軽い腹痛など緊急性の低い通報も少なくありませんが、通報者が搬送を求めれば、病院に運ばざるを得ないことが多いのです。

救急車が現場に到着するまでにかかる時間【レスポンスタイム】が、ここ10年で1分半以上遅くなっています。レスポンスタイムが1分遅くなる毎に、心配停止状態の場合の救命率は5~10%ずつ下がっていくと言われています。出動件数の増加に救急隊の人員が追い付いていない状況で、隊員の過労も懸念されます。

救急車を呼ぶべきかどうか、迷った人の相談を受ける救急専用電話があります。それが【#7119】です。大人向けの相談窓口で、まだ全国展開はされておらず開設地域が限られますが、原則24時間365日相談を受け付けてくれます。これ以外にも独自の医療ネットを運用している地域もあります。

子供向けの救急相談窓口は【#8000】です。こちらは全国展開されています。

いざという時、救急車が、一分でも早く、必要とする人の元へ駆けつけられるように、どうしようかお迷ったときは、ぜひこの相談窓口を活用したいですね。

 

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