4/15,16と長野マラソンで長野に滞在してきました。
そこで感動することに巡り合ったので、どうでもいいマラソンの話はさておいて、ちとばかしいいお話を書いてみようと思います。
4/15連れのT氏とは長年のラン友、今回も奥様に許可をいただいての二人旅でした。
私が以前行ってパワーをとても強く感じた日本三大パワースポットの一つ、「戸隠神社」に彼を連れて行くことにしました。
長野駅についたらすぐにくるくるバスで善光寺へ、ここでは「すごいお寺だねー。」だけの10分程度の滞在で戸隠行きのバスに飛び乗ります。
そこから揺られること約1時間、戸隠奥社(戸隠神社のエリアはとても広くその一番上の場所にある祠というか社殿)に到着。
この社殿だけでも入口から本殿まで2㎞、そこからさらに階段を使って全部で3kmくらいはあるかというところです。
その2㎞のあいだにずーっと樹齢何百年の杉林がつながり、新緑のころに行くとあまりの吸い込まれそうなエネルギーに倒れそうになります。
しかしながら今回は深い雪を削ってやっと歩くところが作られたばかりの時期で本殿までは通行止めで行けず、新緑には程遠い木々からもらえたパワーは残念ながら弱かったです。
寒さも半端ないので早々にそこを出て、20分ほど道路を下ったところの戸隠中社へ。
ここまで来るとほぼ雪は陰だけに残っている程度で、ご朱印集めの若い人たちが多く来ていました。
まだ季節は冬っぽいのに改めて人気があるのだなと思いながらお参りをして、お昼ごはんを食べに向かいます。
戸隠はそばで有名な店がいくつかあるので、中社の山門のすぐ下に以前来た時にすごーく人が並んでいたところに向かったところ、雪に囲まれた厳寒のところにあるベンチに人が座り、その横に数人が立って待っていました。
おそらく気温はヒトケタ。
大きな野外ストーブがぶんぶん言いながら回っており、それを中心に周りに10人以上が蕎麦待ち。
そりゃ、季節のいい時に長く行列ができているはずだと納得しました。
我々は帰りのバスもあり(車で来ている人がほとんどのようでした)、長く待つことは無理。
順番待ちの紙を見ると10グループ、20人くらいがいる。
残された時間は1時間。
ちょっと待ってみても回転はさしてよくない。
しかし、ちょこちょこと店主らしき人が出てきて、みんなに「寒いのにごめんね」「ひざ掛けもっと持ってこようか」「ストーブ調整しないと」とかいいながら、とてもとても明るく親切に声をかけるのを見てビックリ。
あと30分くらいになって、私が思わず、出てきた店主に、「すみません。バスの時間があるのですがあとどれくらいかかりますか?入ったらすぐにおそばは食べれますか?」と厚かましく聞いたところ、
「うーん。30分か。隣の店に行ったほうがいいかなあ。でもいけるかも、ぎりぎりまで待つか……」といって店に中に入って、10分足らずでまた出てきて、
「いけそうだ。中入っていて」と。
でも私より前にまだ人が……。
その人たちに店主は「ごめんね、この人たちバスなんだよね。先に入れてあげてね。」と笑顔で。
ビックリ、ビックリ。
もちろんその方たちは嫌とはいえませんよね。
それで見事入店。
バスの時間まであと25分。
T氏は寒さのため熱い汁のある蕎麦を選択。
私はやはり有名な蕎麦屋なのでざるにするかなと思いきや、周りの人を見ると、山菜中心の天ぷらも美味しそう。
そばがきなんてあんな団子みたいなもの絶対注文しないが、味噌とだしと大根おろしときな粉で食べるらしく、皆食べていました。
店主に早くできておススメは?と聞くと、まずやはり冷たいそばをあじわってほしいと。
「天ぷらは上げるのにそう時間もかからないし、大丈夫だよ」と言われ、そばがきは次回にして、とりあえずT氏もざるに変更、冷たいおそばと野菜と山菜の天ぷらをチョイス。
それと大根おろしと野沢菜を頂きました。
なんでも公平なこの時代に、店主自ら順番を変えてあげてよ。
と頼んでくれるなんて、そのあとのマラソンの感想がどうでもよくなるほど驚きました。
そばと天ぷらも素晴らしく、改めて長野の良さを確認した旅行でした。
コメント